3Kから9Kへ?

 3Kとは、「危険」「汚い」「きつい」の頭文字をとって名づけられた労働用語です。 土木や建築業などの肉体労働系の職種を「3K職種」と言われています。 勤務環境の厳しさから、看護師や介護職も「3K職種」と言われているのです。 でも、いまや看護師は3Kから9Kにまで増えたとの話もあります。 「危険」「汚い」「きつい」に加えて、「休暇が少ない」「化粧ノリが悪い」「給料が安い」「婚期を逃す」「薬に頼って生きる」「規則が厳しい」といった内容です。 9Kに該当する職場に就いているのであれば不満が生じ、ストレスがたまるのも自然な事なのです。 「誰かの役にたてれば」と看護師になった方であっても、自身の生活が崩れてしまっては元も子もありませんよね。

 しかし、看護師を続けないにしても仕事を続ける以上ある程度のストレスは必然なのではないかと考えます。 美容師や教師等のイメージしやすい職務においても煮詰めて考えれば辛い事がたくさんありますし、 気楽なようにおもわれがちな事務職等も数字一桁の入力ミスが大惨事を生むリスクとの隣合わせであったりと、 やはりどの職務においてもそれぞれの苦労があります。
 看護師として働いてきたコミュニケーション能力は他業種においても評価されていますし、 転職の可能性は十分にあります。一度、他の業種にチャレンジしてみるのも貴重な経験になる、という考え方もできるのです。 また、そのような大きな転換を考えていない方であっても病院勤務に疲弊したのであれば福祉施設に転職してみたりと色々な模索を する価値は十分にあると思います。自分自身の人生なので様々なライフスタイルを模索するのは大切な事です。 現状に悩まれているのでしたら自身の嗜好・・適正・能力に 見合った新たな可能性を見出す時期なのかもしれません。

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