休職

 当項を読んで頂いているという事は、深刻に看護師を辞めようか…と悩んでいるのかとお察し致します。 最終的な決定は御自身で決める必要がありますし、辞めた後の事も具体的に考えていく段階だと考えます。
 これは個人的な見解ではありますが、数か月程度であれば休職をしてもいいのではと考えます。 1年以上の勤務をしていれば3ヶ月分の失業保険は入りますし、何よりこれからの事を真剣に考えていく「時間」が 必要だと思うからです。需要の失われる事のない資格を有しているわけですし、 だからこそ若干の休息期間であれば不安も少なく、楽しく息抜きをできるのではないでしょうか。
 まず、看護師と直結していなくても看護師を活かせる職種は探せばいくつか見つかる、という事を念頭に入れてみてはいかがでしょうか? 患者さんや看護師同士のコミュニケーションに苦労された方であれば尚更あたらしい雰囲気を味わってみることが人生にとっても大きな糧になる見込みがあるからです。 モチベーション下がった現状のまま嫌々毎日を過ごすより遥かに有意義な学習をできる事は自明の理なのではないでしょうか。
 次に、どうしても看護師と関わりのない仕事を探す場合は看護師系の転職サイトで看護師直結外の仕事を探すだけでなく、 ハローワークに通う必要が出てきます。 この際に重要な事は看護師関連の仕事との待遇の違いをしっかりと確認する事です。 まったく異なるジャンルにチャレンジするメリットとデメリットを 自分自身の価値観に基づいて客観的に比較するのが冷静な判断を下すポイントになってくるからです。 慣れない分野に慣れない転職をするのは大きな不安が生じるかもしれませんが 世間的に看護師のコミュニケーション能力は大きく評価されていますし、 他分野への転職の可能性も大いに見込めます。 面接時には、少しくらいの虚勢を張ってもいいので前向きな退職理由と入社後の展望をしっかり話す事ができれば 面接官の目には悪く映りません。
 今まで医療系という分野での仕事に接してきたわけですが、 日常で目に映る接客業等にも「もし自分がなったら…」の視点で深く考察してみるのもいいと思います。 具体的に考察すればその職種にも苦労は必ずつきものであり、 長らく自分の身をどこに置くのか、という「答え」のヒントにもなりうるのです

 看護師を辞めようか悩まれている方も辞めた直後の方も視野を広げて 毎日を過ごすよう意識してみると意外なところで自分の答えが見つかるのではないかと思います。 決して塞ぎこまず前向きな姿勢をもってみてください。 本当に辛い思いをされている方も少なくないと思います、 看護師を辞めようとも辞めまいとも得てきた経験は絶対に無駄ではありません。 世間的な評価も決してわるくありません。 どうか自信を失わず、ゆっくりと、時間をかけてご自身が幸せになれる答えを見出してみてください。 どうか無理はなさらず、がんばってみてください。

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