看護師の仕事は、たしかに勤務時間がハードです。
とはいえ、看護師の労働時間は労働基準法によって勤務時間、
休憩時間、休日がしっかりと定められています。
労働基準法では1週間40時間以内、1日8時間以内と定められています。
また労働時間が6時間以上では45分間の休憩、
労働時間が8時間以上では60分間の休憩を摂ることも義務付けられています。
しかし医療の現場では、突発的な出来事は日常茶飯事。
「急患が運ばれてきた」
「担当の患者さんの容体が急変した」
「引継に時間がかかってしまった」
このようなことはしょっちゅうありますよね…。
たとえ労働時間の規定はあっても、なかなか
それ通りにはいかないのが現状です。
それでは看護師はサービス残業も仕方がないと割り切るしかないのでしょうか?
確かに以前はサービス残業もある程度は仕方がないといった傾向がありました。
夜勤明けから2〜3時間の残業もしばしばだったようです。
そこで看護協会は、2008年に看護師の「勤務実態調査」を発表しました。
調査結果によると、三交代制または二交代制の勤務に就いている看護師は、23人に1人は60時間以上の時間外勤務をしているということが分かりました。
これはどの程度の数字かというと、過労死の危険水準にある数値だそうです。
しかし看護師だって生身の人間ですよね。
いくら人の役に立つ仕事だとしても、自分自身の健康を害しては本末転倒です。
心身ともに健康な看護師であって初めて心のこもった看護ができるのです。
現在、色々な工夫がされつつローテーションが組まれている看護師の職場ですが、やはり厳しい労働時間の現実はまだまだ改善の余地がありそうです。
職場によっては労働監査が必要な環境の職場も少なくありませんが、監査する側もある程度は黙認してしまっているのです。
労働時間については近年、改善に徹している職場も増えてきているので現状の職場の労働時間が不適切であれば
転職も視野に入れる事を強くお勧めいたします。その際には目先の表記だけでなく実際の診療時間や業務内容をきちんと確認した上で表記の信憑性を
しっかり確認するのもポイントです!
転職の方法についてですが、公共機関の残業時間の表記はアテになりません。
「このような求人票では応募者が来ないので…」と紹介所から表記の訂正を促したりしているのが実情です。
看護師の求人については看護師専用の求人サイトを使用するのが安全です。看護師の求人サイトは監査も専門的であり
業務内容についても具体的なので、効率的で有意義な転職活動ができるはずです。